日本語の勉強(3)

2015年7月N2阅读


大人になってからの勉強で、なかなか理解が進まないことの大きな原因の一つが、実は、復習をちゃんとしないことにある。学生時代の勉強は、いやでも復習がカリキュラムの中に織(お)り込まれている(注1)ので、知識が定着しやすくなっている。これに対して、大人になって自分で勉強するときには、意識して復習の機会をつくらないと、一回本を読んだだけで「もうわかった。大丈夫」と思い込んでしまいがちになるのだ。

脳(のう)の特性 (注2)として、目や耳から入った情報をいったん溜(た)めておいて、その中から必要のないと思われる情報を自動的に脳(のう)の奥(おく)底(そこ)にしまい込んでしまう。では、どこで、「必要な情報」と「無用な情報」をよりわけている(注3)のかというと、同じ情報が繰り返し入ってくるかどうかということ

である。この間(かん)隔(かく)は一カ月の間で最低二回繰り返して頭に入れることで、「必要な情報」だと脳(のう)が認識(にんしき)し(注4)、知識が定着していくのである。逆に言えば、一度頭に入れて覚えたつもりでも、一カ月の間に繰り返し情報が入ってこなければ、いずれは「無用な情報」として脳「のう」がどこかに片付けてしまうのだ。

この結果、いったん覚えたはずの知識は、しばらくすると記憶の中から搔き消えて(注5)しまったようになり、実際に試験をしてみるとまったく思い出せないということが起こる。そこで、「年をとって記憶力が弱くなった」とか、「できていたはずなのに」と落ち込んでしまうけれど、実際には老化のせいでも何でもなく、単に復習をしていないだけだということが多いのだ。

(注1) 織り込まれる:ここでは、入っている
(注2)特性:ここでは、特徴的な働き
(注3)より分ける:ここでは、分類する
(注4)認識する:こここでは、判断する
(注5)掻き消える:なくなる

(和田秀樹『40 代からの勉強法ーやる気・集中力をどう高めるか』による)


这是一篇有关学习、记忆规律的文章。文章大意是年轻的时候因为有意识复习的机会很多,所以学的好记得牢。长大后只看了一遍,就觉得自己都会了,不复习。根据大脑的特性,对于有用信息和无用信息会进行划分,一个信息在一个月里至少出现两次,大脑才会认为是有用信息。而重复的次数越多记得越牢。这样的结果就是并不是长大后记忆力老化,而是复习的次数少了。因此有意识的进行复习是非常重要的。

意識して復習を取り入れることが大切だ

无他,唯手熟尔。

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